みやぎの明治村・登米町の「歴史的町並み」を楽しむ! #4

朝ドラ「おかえりモネ」舞台の登米市にある登米町の登米能「森舞台」
登米能の伝統芸能伝承館「森舞台」

〔地域の伝統素材を現代に活かす〕

森舞台と登米懐古館

みやぎの明治村・登米町は「明治村」といいながら、その見どころは明治時代の文化だけではありません。現代の建築文化もみることができます。現代の建築といっても、登米の地域の伝統的な素材を現代に活かした作品があります。

 

それが登米能を継承する平成8年に建てられた「森舞台」であり、令和元年に開館した地域の博物館「登米懐古館」の建物です。いずれも、東京オリンピック会場で話題となった建築家・隈研吾さんによる現代の建築作品です。

 

これらの建築作品を鑑賞する方法のひとつは、伝統素材をどう現代に応用しているか、という点です。たとえば、登米懐古館の外壁をみると、板を積み重ねたような不思議なつくり方をみることができます。これは当地方で昔から食料や家財の収納のためにつくられる「板蔵」のつくり方に類するものです。杉をはじめとして、森の木を豊富にもつ当地方では、厚板を柱にはめ込んでいき、そのあたかも呼吸する木の保温・保湿性能によって、まるで土蔵のような保管性の優れた室内環境を実現する伝統の知恵です。こうした板蔵の伝統が、現代の作品に応用されています。

朝ドラ「おかえりモネ」ロケ地・登米市にある登米懐古館
登米懐古館
登米の板蔵
登米の板蔵

登米懐古館の屋根も注目の部分です。粘土の和瓦でもなく、金属板でもなく、茅葺きでもありません。スレート屋根と呼ばれる、当地方の玄昌石を薄く割って、屋根に敷き詰める工法です。この武家屋敷通りから門をくぎり、登米懐古館へ至るアプローチでは、舗装も見どころのひとつです。ここでも、多彩な形態のスレートが敷き詰められています。

 

江戸時代や明治時代の古いものをしっかりと守っているだけでなく、地域に伝わる素材を現代に活かす取り組みも注目できるのが、「みやぎの明治村」登米町の町並みの特色です。

 

 


「みやぎの明治村・登米町」は朝ドラ「おかえりモネ」の舞台・登米市にあります。みやぎの明治村をおよそ3時間で、コンパクトに体感できる観光まちあるきモデルコースも紹介しています。

朝ドラ「おかえりモネ」ロケ地・登米市にある寺池園
みやぎの明治村・登米町の観光まちあるきコースへ